日本語のOpenFOAM(R)関連リソース

This offering is not approved or endorsed by OpenCFD Limited, the producer of the OpenFOAM software and owner of the OPENFOAM(R) and OpenCFD(R) trade marks. OPENFOAM(R) is a registered trade mark of OpenCFD Limited.

当研究室のOpenFOAM、Gmsh、ParaView関連著作制作物です。導入環境に合わせて自分で心ゆくまでカスタマイズ可能であり、ライセンス数の問題なく実習環境にデプロイメント可能であるオープンソースの利点を生かし、主に教育面での利用に力を入れています。

論文など

教材

マニュアル翻訳

講義資料

ケースデータ

ソフトウエア

gmshFoam/gmsh2ToFoam (→OpenFOAM Wikiへ)

gmshFoamは上記演習・講義のために、オープンソースプリ・ポストプロセッサのGmshバージョン2.0.8を改良(主にOpenFOAMデータ・メッシュの読み書き機能を追加)して作成した、OpenFOAM学習用のプリ・ポストプロセッシング環境です。Gmshのポストプロセッシング機能はOpenFOAM標準ポストプロセッシングツールのParaViewと比べて、大規模データの処理に不向きな反面、画面やカラーコンターマッピングの色使いが美しく良く考えられており(学生にも受けが良い)、類似操作に必要な操作ステップ数が全般的にParaViewより少なく、簡単で使いやすく、したがって教えやすいのがメリットです。使い方は上記講義・演習資料をご覧下さい(日本語の数少ないGmsh使用法文書かも)。gmshFoamの評判1評判2もご参考ください。

gmsh2ToFoamはgmshFoamのpolyMesh書き出しモジュール相当のツールで、オリジナルのgmshToFoamに比べ、physical regionの文字列ラベリング対応、renumberMesh相当の行列バンド幅圧縮機能などの付加的な機能を有します。

gmshFoam/gmsh2ToFoamのQ&Aは、こちらへどうぞ。

FoamX-cygwin for OpenFOAM 1.3 Unofficial Cygwin Port

本学部の教育用PCクラスタで利用可能なOSがWindowsオンリーであり、かつシステム兼アプリケーションドライブが僅か8GBytesしか無く、仮想環境上での動作が事実上不可能であるため、OpenFOAM-1.3のGUIであるFoamX、patchTool等をCygwinにポーティングしたものです。本ポーティングの成果物は最終的に、OpenFOAM Extensions ProjectからリリースされているOpenFOAM-1.4のCygwin版であるOpenFOAM-1.4-3.cygwin.src.tar.bz2に統合されました。下記のOpenFOAM native reader組み込みのParaViewと組み合わせれば、実質的にフルセットのOpenFOAMが、仮想環境でないWindows上で動きます。本学で実習環境にデプロイメントしたものは、この1.4-3.cygwin版をベースとしています。

上記FoamX-cygwin for 1.3のページは保存的な理由でのみ公開を続けていますので、OpenFOAM Extensions ProjectのVersion 1.4をご利用ください。リリースから少し時間が経っているため、最新のCygwin環境下でのインストールにあたっては多少の修正箇所があります。詳しくはQ&Aをご覧下さい(情報提供くださった各位に感謝)。

Parallelized reader for OpenFOAM file format for use with ParaView/VTK (→OpenFOAM Wikiへ)

[2010/6/24追記] このような熱烈ユーザさんの後押しを受けて、ParaView 3.8VTK 5.6に含まれてリリースされました。Doxygenドキュメントはこちらこちらです。

本学部の教育用PCクラスタで利用可能なOSがWindowsオンリーであるため、Cygwin上では技術的に実現困難であったparaFoamとほぼ同等の機能を、ParaView3/VTK側のOpenFOAMデータ読み込みモジュール(vtkPOFFReader/旧称vtkPOpenFOAMReader)として実装しました。むろんLinux、Mac OS X等でも利用可能です。

OpenFOAM-1.5/1.6付属の純正paraFoamと比べて、

という特徴を有します。ただし、paraFoamとの完全互換を目指している訳ではなく、細かい部分でparaFoamと異なる動作が色々ありますので、インストールにあたっては、上記リンク先の注意をよくお読みください。基本的な使い方は、上記の建築数理工学講義資料をご覧下さい。Q&Aは、こちらへどうぞ。

本リーダは、Terry Jordan氏がParaView 2.6用に作りかけたまま放置されて誰も手をつけていなかった原作を、ほぼスクラッチから書き直し、実用的なレベルまで大幅改善したものです。また、パッチ選択・フィールド選択などのユーザインターフェイス部分は、Philippose Rajan氏のコントリビューションです。もともとは教育目的で制作しましたが、研究・開発等の現場的な利用をされる方も結構おられるようです(何故か、特にドイツからの反応が多い)。Elmerのお膝元、フィンランドのCSCでも利用頂いているようです。

対流流出境界条件(convectiveOutlet)コード(→OpenFOAM Message Boardへ)

上記リンク先掲示板スレッドの2007年9月5日の書き込みに投稿したコードです。非定常CFDでお手軽な無反射境界条件としてしばしば使われる、対流流出境界条件を実装しました。定式化は上記論文「日本音響学会建築音響研究会資料AA2007-27」を、インストールと使用法はtar.gz中のREADMEをご覧下さい。当方専門は音響解析ですので、専ら音響解析における吸音境界条件(定式化が全く同じ)として使っています。ですのでCFDではほとんどテストしていませんが、Message Boardでの評判を見る限り、そこそこ使えているようです。

この対流流出境界条件のように、離散化式さえ同じであれば、音響だろうとCFDだろうと、解析する対象の物理現象に関わらず同じコードが使えてしまうのがマルチフィジックスツールキットの面白いところです。

potentialWaveFoam (→OpenFOAM Wikiへ)

上記論文および、講義スライド「その14」「その15」で使用している、音響伝搬解析ソルバ、上記convectiveOutlet境界条件(音響インピーダンス境界条件として使用)、サンプルケースのセットです。[※サンプルケースは、財団法人小林理学研究所のタイプII試験室をモデルにさせて頂いています。形状データ提供と公開許可にお礼申し上げます。]

その他

OpenFOAMとあまり関係無いですが、折角なので。

連絡先

一般的なバグレポート、質問などのご連絡は、情報をコミュニティとして共有するため、 のいずれかにお願いします。上記公開ソフトウエア類の個別の要件に合わせたカスタマイズ等については、個人的にコンタクト下さい。

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Takuya OSHIMA